同じコンピュータでも、どのプログラムが動いているかによって、上のどの方 法が使えるかが違ってきます。また同じプログラムでも、局面に応じて上のど の方法が有効が違うことがあります。最近のコンピュータでは、マウスだけで 使える部分が大きくなってきています。しかし、電子メールを打ったり、文書 を書いたりする局面では、キーボードを中心に使う方が、マウスとキーボード の間での手の移動が少なくなり、楽です。
サーバ・コンピュータ(Sun)を使う場合、X Window に対応したプログラムを実 行する時には、1 になります。Telnet や kterm を使ってログインして使う時 には、2 または 3 になります。サーバ・コンピュータで、「学生支援メニュー」 を表示させている時には、2 です。つまり、主に数字を打ち込み、リターンを 打つとコンピュータは応答します。mnews を実行すると、3 になります。つま り、1文字打つたびに、コンピュータは応答します。
シェルとは、オペレーティング・システムの構成要素の1つです。シェルは、 オペレーティング・システムの中心部分を貝殻のように包みむプログラムです。 シェルは、人間とコンピュータが対話(interaction)をする時に重要な機能 を果たします。
Windows95 では、Explorer という名前のプログラムがシェルに相当します。 Macintosh OS では、Finder という名前のプログラムがシェルに相当します。 サーバのオペレーティング・システムである Unix では、sh, csh, bash, tcsh, zsh などさまざまな種類のシェルを使うことができるようになっていま す。ログインした時に動いているシェルを、ログイン・シェルといいます。標 準では、ログインシェルは、tcsh になっています。
tcsh が動いている時には、コンピュータの画面には、「% 」が表示されいま す。この記号は、tcsh が人間に対して、コマンド(command、命令)の打込みを うながしている(prompt)印です。この状態で、キーボードからコマンド名(命 令の名前)を打ち込み、最後にリターン・キー(Enter, )を打つと、 tcsh がそれを受け取り、実行します。ここでコマンド名のほとんどは、プロ グラムの名前(プログラムが保存されているファイルの名前)です。
---------------------------------------------------------------------- % exit ----------------------------------------------------------------------
---------------------------------------------------------------------- % コマンド名 オプション1 オプション2 ... 引数1 引数2 .. ----------------------------------------------------------------------
コマンド名は、必須です。オプション(option)とは、コマンドの動きを少し変 えるためのものです。引数(ひきすう、argument,parameter)は、コマンドの 種類によっては、必ず必要とするものです。オプションと引数の区別は、必ず しも厳密ではなく、混同して使われることもあります。
コマンド名やオプションや引数は、空白で区切ります。空白の有無で、まった く動作が変るので、注意して下さい。
たとえば、次の行は、「whoという名前のコマンドを、オプションも引数も無 しで実行する」という意味です。
コマンドモードを終了するには、exit という名前のコマンドを使います。---------------------------------------------------------------------- % who ----------------------------------------------------------------------
---------------------------------------------------------------------- % exit ----------------------------------------------------------------------
このように、行末に「&」を打ち、リターン・キーを打ちます。 こうすると、実行したプログラムが動いている間も、「% 」に対して別のコマ ンドを与えることができます。この機能は、mnews のように結果を同じ画面の 中に表示するプログラムの時には使ってはいけません。---------------------------------------------------------------------- % コマンド名 オプション1 オプション2 ... 引数1 引数2 .. & % ----------------------------------------------------------------------
このページでは、安全で、使い方が簡単なコマンドをいくつか紹介します。安 全というのは、間違った操作をしたとしても、ファイルが無くなるといったた いへんなことが起きる心配がないという意味です。どんどん実行してみて下さ い。