情報処理実習用手引き(システム解説編) 第5章 インターネットの利用 5.2 ネットワーク・ニュースの記事の読み方(mnews) 電子・情報工学系 新城 靖 <yas@is.tsukuba.ac.jp>
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インターネットのアプリケーションで、電子メールは最も重要なものである。 今や電子メールは、それを使い始めた人にとって、なくてはならないものになっ ている。ネットワーク・ニュースも古くから使われているアプリケーションで ある。WWWが登場した現在でも、議論の場所として重要な地位を占めている。
この手引きでは、電子メールとネットワーク・ニュースを、mnews (エム・ニュー ス)というプログラムで読み書きする方法を説明する。mnews は、名前で示す ようにネットワーク・ニュースを読み書きするプログラムであるが、それとほ とんど同じ方法で電子メールを読み書きすることができる。つまり、mnews の 使い方を覚えただけで、電子メールもネットワーク・ニュースも両方とも活用 できるようになる。
mnews は、サーバ・コンピュータ(Sun, icho)で動作するプログラムである。 mnews を実行するには、サーバにログインする必要がある。
電子メールとネットワーク・ニュースに関連した節の構成は、次のようになっ ている。
mnews は、電子メールやネットワーク・ニュースの記事の本文を書く時に、テ キスト・エディタ mule を実行する。5.3節では、そのような場合に必要な mule の使い方について説明する。さらに詳しい使い方については、5.5節で説 明する。mule は、5.6節で説明する WWW ページ作成の時にも利用する。
ネットワーク・ニュース(network news)、あるいは、ネットニュース (netnews)は、インターネットで「1対多の通信」を実現するための仕掛け の1つである。ネットワーク・ニュースでは、ある書き手が発したメッセージ を、大勢の人が読むことになる。ネットワーク・ニュースでは、メッセージの 事を新聞にたとえて「記事(article)」と呼んでいる。
ネットワーク・ニュースは、「1対多の通信」という見方からは、新聞やテレ ビと似ている。ただし、新聞やテレビと比較して、ネットワーク・ニュースの 特徴は、参加者が誰でもメッセージを発信することができることにある。新聞 やテレビの場合、編集作業が必ず入る。取材の段階で得られた情報が、編集作 業で落とされて伝えられないことがある。これに対してネットワーク・ニュー スでは、誰でも自由に情報を発信することができる。また、1つ1つの記事は、 「1対多の通信」であるが、全体としては、「多対多の通信」を実現している。
これに対して、電子メールは、普通、「1対1の通信」に使う。電子メールで も、「メーリング・リスト」という仕掛けを使えば、「1対多の通信」を行う ことができる。
ネットワーク・ニュースの記事がどのように配送されるかを、次の図5.2.1に 示す。
各組織には、ネットワーク・ニュースのサーバがある。サーバは、同一組織内 の個人用のコンピュータからの要求に従って、自分が保存している記事(メッ セージ)を提供する。サーバは、投稿された記事や他のサーバから受け取った 記事を、他のサーバへ転送する。
ネットワーク・ニュースでは、中央の集中化されたサーバは、存在しない。こ の性質により、数千万人の人が情報を共有することが可能となっている。中央 の集中化されたサーバがあった場合、それに負荷が集中してしまい、すぐに限 界に達してしまうことになる。
ネットワーク・ニュースの記事を読み書きするプログラムを、ニュース・リー ダ(news reader)という。ニュース・リーダを使う時に、次のような操作を することができる。
この節では、mnews を使って、ネットワーク・ニュースの記事を読む方法を説 明する。mnewsの他に、ニュース・リーダとしては、vin(びん), GNUS (にゅー ず), rn(あーる・えぬ)、tin というプログラムもよく使われている。また、 Netscape のような WWW ブラウザでも、ネットワーク・ニュースを読み書きす ることができる。
ネットワーク・ニュースに流れるメッセージは、記事(article)と呼ばれて いる。1つの記事は、次のようなテキストである。テキストとは、文字データ だけからなるデータである。
-------------------------------------------------------------------------------- Newsgroups: tsukuba.living From: yas@is.tsukuba.ac.jp (Yasushi Shinjo) Subject: Re: Cash Dispenser[sakura bank] Date: Thu, 20 Mar 1997 00:55:50 JST Organization: Institute of Information Sciences and Electronics, University of Tsukuba Message-ID:新城@筑波大学情報です。こんにちは。 In article <5goe30$sr8@ipps.sk.tsukuba.ac.jp> haruna30@shako.sk.tsukuba.ac.jp (Takaaki Haruna) writes: > 春名@筑波大学社会工学類4年と申します。 > さくら銀行土浦支店の口座は > あさひ銀行土浦支店へ移されています。 > #あさひ銀行のカードが郵送されているそうですよ。 住所変更したのに、まだ来ていません。 さくら銀行のATMは、100円で振り込みができるので、良かっ たです。ほとんどそのためにだけ、さくら銀行に口座を作っていま した。あさひ銀行のATMは、どうなんでしょうか。 去年の11月ごろ、筑波大学内のさくら銀行のATMで振り込みを しようとして口座番号を打ち間違えました。その時は、土浦支店ま で出かけるはめになりました。その時が土浦支店に行くのは2回目 でした。その時、ついでに住所変更もしておいてよかった。 新城@筑波大学情報 --------------------------------------------------------------------------------
記事は、大きくヘッダ(header,頭)と本文(body)に分かれる。ヘッダは、 記事の先頭から最初の空行まで、本文は、空行以降の部分である。本文には、 普通の文章が書かれている。ヘッダには、次のような情報が含まれる。
記事の本文は、普通のテキストである。記事の本文をワープロなどで打ち込む 人もいる。ワープロの文書と違う所は、1行の長さがだいたい30文字〜35 文字になるように、折り返されている(が打たれている)ことである。 これは、「引用」という機能を利用する時に便利である。ネットワーク・ニュー スで引用とは、他の人の書いた記事の一部を自分の記事に含めることである。 上の例で、引用記号「> 」が付けられている部分は、他の人が書 いた記事である。引用記号としては、「> 」の他に、 「>> 」や「|」がよく使われる。引用する時には、 元の記事を書いた人の電子メール・アドレスと、元の記事のメッセージ識別子 が付けられる。ネットワーク・ニュースの記事は、このように誰かが言ったこ とを引用し、それに対する返事を書くことで、対話をしているかのごとく書か れる事が多い。
本文の末尾には、署名(signature, シグニチャ)が現われることが多い。署 名とは、普通の手紙の末尾に署名をするのと同じように、末尾に自分の名前を 書くものである。
記事は、ニュース・グループ(news group)と呼ばれる仕組みを使って分類さ れる。ニュース・グループには、次のように、ピリオドで区切られたアルファ ベットで名前が付けられている。
このように、ネットワーク・ニュースの名前は、英語で、かつ長いものは省略 形で付けられている。最初は、分かりにくいが毎日読むようになるとむしろ便 利であることに気が付く。
mnewsでは、ニュース・グループを、木構造という形式を使って分類して表示 する。木構造(tree structure)というのは、計算機科学(コンピュータ・サ イエンス)の専門用語である。木構造は、計算機の外にもさまざまな場所で使 われている。身の回りの例としては、住所、会社組織、生物の分類、図書の分 類が木構造になっている。木構造は、 階層構造(hierarchical structure) ともいう。
木構造の例を、大学の組織を使って説明する(図5.2.2)。木構造は、節と枝 からできている。特別な節として、根(root)が1個ある。木構造の特徴は、あ る節から別の節までの道が1本しかないことである。これは、本物の木の枝が 決して交わらないのと似ている。(道が2本以上あるようなものは、グラフと いう。) つながっている節と節で、根に近いものを親、そうでないものを子 という。
図5.2.2では、筑波大学と書いてある所が木の根にあたる。根からは、何本か の学群の枝が出ている。このように、計算機科学では、木の根を上に書く習慣 がある。第二学群の節には、日本語日本文化学類、生物学類などの子の節があ る。第二学群の親は、筑波大学である。
たとえば「社会学類」の場合、文章の中では、次のように記述する。
筑波大学第一学群社会学類
ニュース・グループの名前の場合、次のように「.」を使って節の区切りをはっ きり示す。
筑波大学.第一学群.社会学類
住所の表記も、木構造である。
日本国.茨城県.つくば市.天王台
図5.2.2に示されている木構造は、また図5.2.3のように、領域を分割するよう な見方もできる。ここで、木構造の場合には、領域の境界線が交わることがな い。
コンピュータでは、次のような場所で木構造が使われている。
mnews では、目的の記事の内容を画面に表示させるためには、「読みたいもの を選ぶ」という操作と「選んだものに入り込む(読む)」という操作を繰り返 す。こうして表示させた記事は、上から画面の大きさの分ずつ表示される。 「選ぶ」という操作は、さらに、「ニュース・グループを選ぶ」操作と「記事 を選ぶ」操作に分かれます。
mnews には、いくつかの「モード(mode)」(状態)がある。モードというのは、 とりあえず今の所は、「画面表示の形態」と思ってもよい。(正確には、モー ドとは、1つのコンピュータのプログラムでも、いくつかの局面に応じて異な る動きをする時に、その1つひとつの局面をモードという。)プログラムがど のモードにあるかで、プログラムを操作する方法が違ってくることがあるので、 プログラムのモードの変化には、注意する必要がある。
mnews でネットワーク・ニュースを読むには、次の3つのモードを使う。
その他に、電子メールを読み書きするためのモードもある。それについては、 5.3節で説明する。
モードが変わると、操作方法が異なる。ただし、(1)と(2) は、操作方法がよ く似ている。
mnews は、正面のパソコン(FMV,Macintosh)ではなく、裏で動いているサーバ・ コンピュータ(Sun,icho)で動くプログラムである。mnews を実行するには、ま ずパソコンでなんらかの通信プログラム(Telnet, または X Window)を実行 し、Sun にログインする。このとき、ログイン名(ユーザ名)とパスワードが 聞かれるので、それに答える。そして、サーバで「% 」が表示されている画面 にする。
この「% 」は、シェルというプログラムが、人間からのコマンド(command命 令)を待っていることを表わしている。「学生支援メニュー」が表示されてい たら、「コマンドモード」を選択する。
mnews を実行するには、次のように打つ。(最初の「%」は、打たなくてもよ い。)
mnews を実行すると、次のような画面が表示される。
図5.2.4 mnews の実行直後の画面(実際の画面とは、若干異なる)
3行目の「ニュースカテゴリ/ニュースグループ名」という表示が、「ニュー スカテゴリ/グループ選択モード」であることを示している。
図5.2.4の画面は、図5.2.5の木構造の、一番上に書かれている根の部分 (mnews)を見ていることに相当する。
図5.2.5 ニュース・グループの木構造の例(tsukuba.livingの位置)
根の下には、次のような名前の節がある。
campus
control
comp
fj
ipe
junk
news
sci
soc
tsukuba
MAIL
RMAIL
MH
画面の3行目に「未読」と書かれている部分がある。この下の数字が、まだ読 んでいない記事の数の概算である。全部で100万個以上の未読の記事がある ことがわかる。(数字は毎日変わる。場所によっては、実際に蓄えられている 記事の数ではなく、過去に届いて既に期限切れで消えてしまったものを含んで いることがある。)
図2.5.4 で、1番下の行に注目しなさい。簡単な使い方が表示されている。
----------------------------------------------------------------------- ?:ヘルプ j,^N:次行 k,^P:前行 SPACE,i:選択 l:表示モード切替 q:復帰 Q:終了 -----------------------------------------------------------------------
これは、次のような意味である。
ここで、^N というのは、コントロール・キー(control, ctrl, キーボードの 左下にある)を押しながら、nキーを押すという意味である。これは、mule の カーソル移動と同じである。カーソル移動には、j,^N,k,^P の他に、矢印キー (↑、↓)も使える。
mnews は、右手をキーボードのホーム・ポジションに置いた状態で楽にネット ワーク・ニュースの記事が読めるように作られている。左手は、最後に終了の Qを押すだけである。右手も次の5つキーだけである程度の操作ができるよう になっている。
---------------------------------------------------------------------- j 右手人さし指 カーソルを下へ k 右手中指 カーソルを上へ i 右手中指 入り込む(in) o 右手薬指 抜ける(out) SPACE 右手親指 入り込む(in)、または、次のページへ ----------------------------------------------------------------------
図5.2.4の画面で、j,k,^P,^N ,↑,↓ 等でカーソルを「tsukuba」の左まで移 動させたとする。そこで、iキー(inの意味), またはSPACE キーを押すと、 tsukubaのメニューを選択したことになる。すると、図5.2.6のような画面にな る。
iキー(in), SPACEキーに対して、oキー(out)を押すと、前の状態にもどる。 (oキーの代わりに、qキーでも前の状態にもどる。)
図1-3の画面で、j,k,^P,^N 等でカーソルを「tsukuba.living」の左まで移動 させて、そこで、iキー(inの意味), またはSPACEキーを押したとする。すると、 次のような画面になる。
図5.2.7 tsukuba.events にある記事の一覧
3行目の「サブジェクト名」という表示が「ニュース記事選択モード」である ことを示している。このモードでの mnews の操作方法は、前の「ニュースカ テゴリ/グループ選択モード」によく似ている。違いは、ニュース・グループ の名前ではなく、記事の番号、記事が投稿された日付(Date:)、記事の行数、 差出人(From:)、題名(Subject:)が表示されているところである。
「ニュース記事選択モード」では、操作方法は、前の「ニュースカテゴリ/グ ループ選択モード」とよく似ている。ここでもやはり、読みたい記事に j,k,^P,^N 等でカーソルを合わせて iキーかSPACEキーを押す。すると、カー ソルの位置にある記事が画面に表示される。
次の画面は、「ニュース記事選択モード」で、ある番号の記事にカーソルを合 わせて iキー(inの意味), またはSPACEキーを押した結果である。
これは、「ページャー・モード」の画面である。これは、1つ1つの記事を、 1ページ1ページめくるように読むための画面である。ここで1ページとは、 画面にちょうど入り切る分量という意味である。
「ページャー・モード」では、記事を表示するために画面の面積を割いている ため、簡単な説明が表示されない。ページャ・モードで最もよく使うキーは、 SPACEキーである。SPACEキーを押すと、次のページに進む。1ページ戻るには、 bキーを押す。もとの「ニュース記事選択モード」にもどるには、oキーかqキー を押す。
SPACEキーは、次のページを表示させるためのキーである。しかし、1つの記 事で一番最後のページを表示している時(画面の一番下に、「(END)」と表示 されている)には、同じニュース・グループ内で次のまだ読んでいない記事を 表示する。もしそのような記事がない時には、次のニュース・グループの未読 記事を表示しようと試みる。
一度読んだ記事を、「ページャ・モード」から「ニュース記事選択モード」に もどって見ると、図5.2.9のように、記事の行の先頭に「R」が付いている。こ れは、この記事をもう読んだということを示すマークである。空白になってい る記事は、まだ読んでいない記事である。
そのグループの記事を最後まで読むと、次の記事を表示する変わりに、次のよ うに聞いている。
ここで、yキー(小文字でも大文字でもよい)を押すと、次の未読の記事があ るニュース・グループに「飛んで」いく。つまり、この例では、 tsukuba.living いうニュース・グループから、tsukuba.miscというニュース・ グループの記事を読むための画面に変わる。
nキー(小文字でも大文字でもよい)を押すと、現在読んでいる記事の属する ニュース・グループ(この例では、tsukuba.living)の「ニュース記事選択モー ド」にもどる。
qキー(小文字でも大文字でもよい)を押すと、前(この例では、tsukuba)の ニュースカテゴリ/グループ選択モードになる。木構造で考えると、親の節に 移動したことになる。
情報処理(実習)の講義には、それぞれ対応したニュース・グループがある。そ の名前は、ipe. から始まる。各自、自分の講義のためのニュース・グループ の記事を読みなさい。
1つのニュース・グループに、非常にたくさんの記事が投稿されていることが ある。その時、mnews は、題名ごとに記事を並べ替えて表示する。並べ替える ことをソート(sort)するという。ソートの作業は、記事の数が多くなるほど 時間がかかるようになる。標準では、mnews は、未読記事が100個未満の時 には自動的にソートを行う。未読記事が100個以上の時には、図5.2.11 の ような画面を表示して、並べ替える記事の数を問い合わせてくる。
このように、mnewsが並べ替える記事の数を聞いてきた時には、単にリターン・ キーを押すか、数字を書き換えてからリターン・キーを押す。「1」か「0」と 入れると、ソートを行わない。
ソートを行うと、図5.2.9のような画面になる。図5.2.9 では、左側の「番号」 の順番ではなく、「サブジェクト名」の順番に並べ替えられている部分がある。 このように、一連の同じ題名の記事の流れをスレッド(thread,織り糸)とい う。(厳密には、スレッドは、単に同じサブジェクトというだけではなく、記 事の参照をもとにした因果関係により決まる。)
スレッドの先頭の記事の Subject: には、「Re:」が付いていない。スレッド の2番目以降の記事には、「Re:」がついている。mnews は、「Re:」がついて いる記事を、画面場では「|」と表示する。
ネットワーク・ニュースの記事や電子メールでよく見かける「Re:」は、英語 の手紙によく使われる単語で、「…に関して」という意味である。もともとは、 ラテン語である。英和辞典にも出ている。(response とか reply という意味 と思っている人も多い。)
多くの記事があるニュース・グループの記事を読んでいると、最新のものだけ を見たいことがある。その時には、「>」キーを押す。こうすると、カーソル が最後の記事に移動する。逆に、最初の記事に移動するには、「<」キーを押 す。
あるグループの中で記事を検索したい時には、/キーと\キーを使うこともでき る。/キーを打つと、検索したい言葉を問い合わせてくるので、それを打ち込 み、最後にリターンを打つ。すると、上から下の方向へ検索が行われる。\キー では、下から上の方向で検索が行われる。
検索機能は、いろいろなモードで使える。ただし、検索で見つかるのは、画面 に表示されるものだけである。たとえばニュース記事選択モードでは、From: や Subject: の一部で検索することができるが、本文では検索することはでき ない。
なれるまで ^Z (コントロール-z、コントロール・キーを押しながらzを押す) を押してはならない。^Z は、ジョブ制御という非常に高度な機能に関係して いる。ジョブ制御を使えば、1つの端末で複数のプログラムを切り替えながら 動かすことができる。つまり、^Z を押してもmnewsが終了したわけではない。 mnewsを終了するために、^Z を打ってはならない。
もしまちがって ^Z を押してしまったら、次のように打つ。
---------------------------------------------------------------------- % fg ----------------------------------------------------------------------
なお、^Z は、mnews だけでなく、mule でも同じように働く。mule でも、^Z を押してしまったら、fg で元にもどすとよい。
突然次のように予期せぬ問い合わせを受けることがある。
これは、間違ってキーを打ってしまった時にこうなる。このような予期してい いない問い合わせについては、^G を打つとよい。これで、前に間違って打っ たキーの操作をキャンセルすることができる。
「.」で区切られたニュース・グループの名前のうち、一番左のものをトップ・ ドメインと呼ぶ。トップ・ドメインが同じものは、普通、配布範囲とAUPが同 じである。配布範囲とは、どのくらいの範囲に記事が届くかを表わしたもので ある。AUP(Acceptable Use Policy) とは、どのような記事を投稿してよいか を決めたものである。伝統的なニュース・グループは、AUP として「非営利目 的の記事のみ投稿してよい」という AUP を持っていることが多い。これは、 企業からの宣伝を禁じたものである。ただし、宣伝ではなければ、製品の話を してもかまわない。よい製品の評価が書かれた記事は、歓迎される。
以下に、いくつかのトップドメインを紹介する。そのうちいくつかは、筑波大 学教育用計算機システムでは購読していないものもある。
学内
campus
ipe
local
coins
bres
first
kokusai
kyouiku
ningen
shako
地域関連(世界に配布されているものもある)
tsukuba
kyushu
nara
okinawa
日本発世界行き
fj
tnn
世界区
comp
news
sci
soc
gnu
ニュース・グループの名前には、普通の英単語が使われることもあるが、短縮 形やニュース・グループ名に使われて特殊な意味を持つものがある。そのよう な名前について説明する。
comp
sys
rec
sci
soc
lang
engr
mail-lists
misc
binaries
general
annouce
筑波地域に関連したニュース・グループ tsukuba の、個々のニュース・グルー プを紹介する。
tsukuba.chat
tsukuba.events
tsukuba.followup
tsukuba.general
tsukuba.* の読者全員に知ってもらいたい重要な記事を投稿する所。
tsukuba.lectures
tsukuba.living
tsukuba.misc
tsukuba.netadmin
tsukuba.newsgroups
tsukuba.* でニュース・グループの新設・廃止に関して議論する
tsukuba.questions
tsukuba.test
tsukuba.trade
tsukuba.travel
tsukuba.wanted
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~yshinjo/tebiki/
ネットワーク・ニュースfj については、fj.news.list にニュース・グループ
名の一覧が投稿される。「Active Newsgroups List
」という
Subject: を持っている記事に、最新のニュース・グループ名の一覧が載って
いる。fj については、次のWWWページも参考になる。
http://www.cs.orst.edu/~takikawm/fj/index.html
fj のページ by 滝川雅巳
mnews では、「?」キーを打つと、簡単な説明が表示される。詳しいマニュア ルは、次のように打つと表示される。
% man mnews
この表示を終了するには、q と打つ。
mnews については、次のページにさまざまなドキュメントの一覧がある。
http://www.agusa.nuie.nagoya-u.ac.jp/~watanabe/mnews/
mnews便利ガイド (渡辺昭雄@名古屋大学情報工学科)